椙山敬士編著「著作権法実戦問題」日本加除出版 2015年11月
オススメ度
「一般」は著作権について大まかに知りたい方、「初学者・学部生」は著作権を基礎からしっかり勉強したい方、「大学院生」は司法試験で知的財産法を選択する方、「実務者」はメインの業務で著作権に携わる方が目安となります。
初学者・学部生 ★
大学院生 ★★
実務者 ★★★★
紹介
虎ノ門南法律事務所に所属する5名の弁護士による実務者向け書籍。著者は、編著者の椙山敬士他、上沼紫野、市川穣、曽根翼、片山史英。現代的・実務的な33の問題と、その解答・解説とで構成されています。著作権法を包括的に扱っているという訳ではないので概説書的な使用はできませんが、概説書では記載されていない事項が多く、独自の価値を有している書籍です。
たとえば「音のサンプリングと隣接権(Q7)」「倒産とライセンス(Q26)」等の興味深いテーマが収録されており、なかでも「キュレーションメディア(Q30)」は社会問題となったDeNAのキュレーションメディア事件を先取りした予言的内容と見ることもでき、実務家ならではの鋭い嗅覚を感じられます。
実務の脈動が感じられる素晴らしい書籍ですが、全方位に向けた本ではありませんので、必要な項目が掲載されているか目次等で確認することをお忘れなく。
目次は日本加除出版サイトの本書のページでご覧になれます。
編著者と著者は全て弁護士(虎ノ門南法律事務所)
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