著作権の本棚(3) 池村聡著「はじめての著作権法」

池村聡著「はじめての著作権法」(日経文庫)日本経済新聞出版社 2018年1月
オススメ度
目的や学習レベルごとにオススメ度を最高評価★✕5で示しています(☆は0.5)。
一般」は著作権について大まかに知りたい方、「初学者・学部生」は著作権を基礎からしっかり勉強したい方、「大学院生」は司法試験で知的財産法を選択する方、「実務者」はメインの業務で著作権に携わる方が目安となります。
一般 ★★★★★
初学者・学部生 ★★★★
大学院生 ★★☆
実務者 ★★★★


紹介
文化庁の著作権調査官の経験もある弁護士によるビジネスマン向け入門書。

ビジネスマンにはおなじみの日経文庫の著作権法入門書です。
体系書や概説書のような詳しさはありませんが、要所は丁寧に説明されており、見た目以上に情報は豊富です。
最新の著作権事情について、事件や時事問題を交えて解説されている点で本書の真価が発揮されます。「音楽教室vsJASRAC」や「五輪エンブレム問題」など誰もが気になる話が専門家の目でわかりやすく説明されています。

小ネタがチョイチョイ入ってきて、「へぇ〜」とつぶやきながら飽きずに読むことができるのですが、時々「痛い」感じのネタもあります(笑)。しかし、それも愛嬌として本書の魅力の一つにもなっています。

ビジネスマン以外あまり手にしている印象のない日経文庫ですが、本書は高校生でも充分に楽しんで理解できる内容になっています。近年の一般向けの書籍の中では一押しの本です。
著者は弁護士(森・濱田松本法律事務所)。

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