三山裕三著「著作権法詳説ー判例で読む14章〔第10版〕」勁草書房 2016年
オススメ度
「一般」は著作権について大まかに知りたい方、「初学者・学部生」は著作権を基礎からしっかり勉強したい方、「大学院生」は司法試験で知的財産法を選択する方、「実務者」はメインの業務で著作権に携わる方が目安となります。
初学者・学部生 ★★☆
大学院生 ★★★☆
実務者 ★★★★
紹介
第一線で活躍する実務家(弁護士)による概説書。他の概説書と異なり、判例の紹介・解説を中心に据えているのが大きな特徴です。構成はオーソドックスですが、判例中心という性質から全体像を捉えるのには向いていないと思います。とはいえ、実際に問題になった事案が豊富に掲載されており、さらに現代的な話題がコラムとして多数掲載されているので、実務には大きな威力を発揮するはずです。
遠回しな表現を用いがちな学者とは違った断定的な筆致が印象に残ります。
初版(1995年)から第4版までは東京布井出版(現在は存在せず)から、第5版から第9版まではレクシスネクシス・ジャパンから発行されていましたが、第10版からは勁草書房の発行となっています。
この第10版では全面改訂が行われており、第9版までの内容を踏襲しつつも、レイアウトや章の構成など大幅に変更されています。
著者は、弁護士(三山総合法律事務所)・東京理科大学客員教授。
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