渋谷達紀著「著作権法の概要」経済産業調査会 2013年9月
オススメ度
「一般」は著作権について大まかに知りたい方、「初学者・学部生」は著作権を基礎からしっかり勉強したい方、「大学院生」は司法試験で知的財産法を選択する方、「実務者」はメインの業務で著作権に携わる方が目安となります。
初学者・学部生 ★★★☆
大学院生 ★★☆
実務者 ★★
紹介
2014年に逝去した知財法学の第一人者による概説書。本書は同じ著者による体系書「著作権法」(中央経済社,2013年)の概説書バージョンとでもいうべきものあり、「著作権法」のコア部分を残し、枝葉を取り払って、スムーズに読み進められるようにしたのが本書です。
当然のことですが、基本的なスタンスや思想は両書で共通しており、「著作権法」をお持ちの方は、わざわざ本書を求める必要はないでしょう。
逆に、初学者の方は、こちらをまず読んでから、さらに深く勉強したいときに「著作権法」を手にすべきです。
ただし、「著作権法」の紹介でも述べましたが、著者の説は異端ともいえるものですから、著者の本だけ読んで、これが著作権法の考え方なんだと思い込んでしまうのは危険です。
ですから、初学者の方が本書を用いる場合は、「著作権法入門」や「標準 著作権法」をメインの教材とし、本書は副読本とする使用法をオススメします。
著者の経歴等については、「著作権法」の記事の中で言及していますので、そちらも併せてご覧下さい。
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