著作権の本棚(17) 三好豊著「新版 著作権法(知的財産法実務シリーズ4)」

三好豊著「新版 著作権法(知的財産法実務シリーズ4)」中央経済社 2008年10月
オススメ度
目的や学習レベルごとにオススメ度を最高評価★✕5で示しています(☆は0.5)。
一般」は著作権について大まかに知りたい方、「初学者・学部生」は著作権を基礎からしっかり勉強したい方、「大学院生」は司法試験で知的財産法を選択する方、「実務者」はメインの業務で著作権に携わる方が目安となります。
一般 ★★★☆
初学者・学部生 ★★★
大学院生 ★☆
実務者 ★★☆


紹介
弁護士による概説書。

「知的財産実務シリーズ」の一冊ですが、実務的なのは、判例が比較的多く紹介されているという一点だけで、本当の意味で実務に直結するという性格の書籍ではありません。

学術的な論点についての言及はほとんどなく、適宜裁判例を紹介しながら、著作権法の内容が説明されていきます。

満遍なくフラットな記載で、著作権法全体の規定を忠実に学習するのに向いており、ビジネス著作権検定の勉強にいいんじゃないかなとも思うのですが、近時の法改正に対応していないのが痛いところです。

良くも悪くも、教科書のような雰囲気があって、実直ですが、メリハリに欠けている印象です。

著者は弁護士・ニューヨーク州弁護士(森・濱田松本法律事務所)


「著作権の本棚」一覧ページ


0 件のコメント :

コメントを投稿